水間寺の続き(各お堂紹介&初めての写経)

前回の続きで、2/4、貝塚市の水間寺に来た時のものです
今回は各お堂のご紹介と、初めて写経をしてみたのでその体験談を

本堂(貝塚市指定文化財)

天正13(1585)年に、豊臣秀吉の根来攻めの際に、根来側についた為焼き討ちに遭い、その後復興するも天明4(1784)年に火災により全焼しました
現在の本堂は文政10(1827)年に、岸和田藩主の寄進により再建されたものです
大きく、がっしりした構えです
本堂に上がるには階段ではなくスロープになっていて、バリアフリーを取り入れている模様(バリアフリーにしては傾斜が急な気もしますがw)
各祈禱はこちらでして頂けます
立春という事もあり、多くの方が申し込まれていました

三重塔(貝塚市指定文化財)

現塔は天保5(1834)年に建てられた物で、かっては多宝如来が安置された多宝塔でした
井原西鶴の「日本永代蔵」に記載されている塔のモデルと言われています
(日本永代蔵の「利生の銭」に登場する様です)
読んだ事が無いので、また読んでから来ます(^^;)
大阪府内では、明治時代以前に建てられた唯一の三重塔です

護摩堂(不動尊)

不動明王が祀られています
厄除大念珠が掛けられています

ゆっくりと8個の数珠(じゅず)玉を落として、厄難を払い開運を招きます
玉が落ちた時に良い音がします
毎月18日に、病気平癒と心願成就を願って護摩供養が行われます
写経も18日に行われますが、毎月18日というのは、観音様の縁日
この日に参詣すると、普段以上にご利益があると言われています

愛染堂

愛染明王を祀るお堂です
こちらの明王は祈るん者には敬愛の徳を授け、縁を結び、福を与えてくれます
約700年前、こちらの明王に祈り身分違いの恋を叶えた「お夏・清十郎の伝説」が語られていています
2人のお墓もあり、恋人の聖地にもなっています

本堂奥にある、こちらの通天橋

を渡って道路を横断してみましょう

行基堂

水間寺を開創した行基菩薩が祀られています
行基が開創の際、鏡池に自身の姿を映し造った像を安置していたのですが、天正の兵火で焼失しました
現在は、天明の大火を免れた、作者不明の座像を安置しているそうです
こちらの再建は17世紀中頃で、境内諸堂で最古の建物です

瑞泉堂

鏡池に建てられています
ご本尊は聖観音菩薩です

他にも南海沿線七福神の弁天堂・薬師堂があります

さて、見たい所も回ったので、本日のメインイベント写経体験です
厄除橋(駅方面の、境内に入る際に渡った橋)の方に戻ると写経堂があります
初めての写経は幾つか候補がありましたが、ホームページを見て、
・西国三十三番霊場全てのご本尊がある
・初めての方でも写経作法からご指導させて頂きますので、どなたでもお気軽に
と興味と安心感が持て、丁度日にちも良かったので水間寺にてさせて頂きました
水間寺では、毎月第一日曜日と18日に写経が出来ます
月に2回という事もあり、席は良い感じに、けれども周りと1席空けて座れる位の程良い混み具合です
担当のお坊さんは1人だったので少し待つ事もありますが、
初めてだったので、それ位の方が心にゆとりが出来て良かったですw

まずは、お坊さんから説明を受けますが、大阪らしく、明るく楽しい方でした
写経は初めてと伝えると、しっかり教えて下さり、嬉しかったです
因みに地元の方が多いのか、北摂から2時間かけて来たというとビックリされました
(北摂だと普通に京都の方が近いですしw)
席を確保して、仏様の前で身を清め、墨をすり、いざ書きます
因みに席は、正座or椅子を選択できますが、初めてなのでそこは正座をしたくて正座席に行きました

心を込めて、ゆっくり書く…を意識していましたが、かなり時間がかかりました
慣れると早く書ける様ですが、初めて行く場合は時間をしっかりとれる日に行った方が良いと思います
(因みに私は3時間近く居ましたw)
小学4年~中学2年までは習字を習っていたのですが、なかなか上手く書けずに悔しかったです
小筆は苦手です…
(※上手下手では無く、心を込めて書く事が大事です)
(私は両利きで、書くのは左ですが、強制で習字を習っていたので筆は右です。実際筆は右の方が書きやすいです)
また、足が痺れて少し休憩していると、お坊さんが受付の椅子席で休憩を勧めてくれて、丁度人も少なくなっていたので軽く説法もしてくれましたw
(正座した時に座布団を折り曲げてクッションをしてもOKなので、させて頂きました)

終わってじっくり眺めてみるとー…
あぁ、何とも酷い字ww
この日は何のために写経をしたのか、という事を書く欄には、迷いましたが仕事関連の事を書きました
上手くいくと良いです
そしていざ提出するのですが、
バタン!!!
こ、転けましたwww
「あー、ヤバい。ジンジンして足の感覚が無いー…」と数歩いった先で転んだので、止まれよ!というね…(^^;)
次回からは椅子席にさせて頂きます

登山を始めてから、「何かに集中すると雑念が取り除かれる…というか、クライマーズハイになる」現象があるので、
そういう点では写経も同じ感じですね
「字を書く」に集中するので、この感覚を味わい、楽しみたい方にはお勧めです
書きながら、「あぁ、痺れる」「この後良い着圧レギンス買えるかな(ランニング始める日だったのでw)」とか色々考えるのですが、次第にどうでも良くなるというか、解決していくというか…
元々集中力は無い方でしたし、周りの環境や習慣に合わせる所があるので、声をかけられればすぐに作業を止めるので、
三度のご飯を忘れてでも熱中するという感覚が分かりません
(今でもご飯は最重要項目ですので、時間が来たら止めますがね!)
けれでも、「集中するってこういう事か」というのが『解る』というのは面白いです
歩くでも、走るでも、写経でも、登るでも、独りで延々としていると、ちょっと無心タイムがあるのですが、私はこの時間が大好きです
同時に、しんどくてもこの時間に持ってこれれば乗り越えられたりしますしw
私は仏様に心を寄せるまではいかないので、スピリチュアルな感じとかでは無いのですが、こういう心理作用は好きです

また、私は登山経験から集中モードを感じる事が出来たので、逆に写経がきっかけになる方もいるかもしれませんね
私は気になる事には積極的なタイプなので、「是非一度体験して下さい」とお勧めします
足が痺れたでも、集中して雑念が取れてスッキリでも、寧ろ神社仏閣にハマっちゃう!でも、
どんな経験も自身の糧になるし、自分の考え方次第で悪い方にも良い方にも転びます
この日は同じく初めての方もいらっしゃいましたが、中には50回目の方も…
リピート率も高いですが、初めての方も全然安心して挑めました
私も遠いですが、また行きたいなと思います

因みに納めた写経は10年間保管されるそうです
くっ、あの汚文字を…(一応下書きに沿って書いてるのですが、太線細線が入り乱れています)
あまり馴染みの無い文字も出ますし、そこはやはり慣れだと思います
普段こうしてパソコンばかり触っているので、いざボールペンで書く時にも字のバランスや上手い下手は、やはり気になります
写経を通して「字を意識して書く」という行為自体、現代人には大切な事の様に感じます
実際綺麗な字の方を見ると、「出来た人だなぁ」と思ってしまいますし
習字かボールペン字でも習いたくなりますね

生涯学習のユーキャン

“水間寺の続き(各お堂紹介&初めての写経)” への2件の返信

  1. ふらっとTwitterを見ていてたどり着きました(^^)/
    丁子屋で写真撮るのをお願いされたのは1年近く前なんですね。
    大阪から来られていたとは・・・

    西国三十三所 第五番の葛井寺は地元なので楽しみにしてます

    1. > たなぴょんさん
      お久しぶりです!
      そしてコメントありがとうございます(*^^*)
      あの時は本当にありがとうございました
      気に入ってブログのメイン写真として使っています☆

      そうなんですね!
      じゃあ次は葛井寺に行こうかな…とかw
      是非、楽しみにお待ち下さい

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