レトロなフォトジェニックスポット・賓日館

今回は伊勢志摩編、その2です
前回訪れた二見神社参道の、海岸沿いの松林の中に、途中にお目当ての建物があります

その名も、
賓日館(ひんじつかん)

明治20年、伊勢神宮に建てられた、参拝する賓客の休憩・宿泊施設でした
1999年に宿泊施設としての役割は終わりましたが、2003年に資料館として開館、
2010年に、国の重要文化財に指定されました
建設の際、明治天皇の母である英照皇太后の宿泊に間に合う様にと、1887年の12月に着工、
翌1888、明治20年に2月19日に完成しています
これから紹介させて頂きますが、
このクオリティの建物を、この短期間で完成させるとかー…

今回は久々に写真を撮りたくて訪れた場所、
中には一眼の写真も混ぜているので、
読み込み時には結構重たいです…
それでもお付き合い頂き、
「是非訪れて、賓客気分になりたい!」と思って頂ければ☆

まずは門をくぐった所です

唐破風がまた、圧倒的な存在感、威厳、そして品格を感じさせます

昭和5年、二度目の大増改築で、こちらの唐破風になった様です
玄関に向かって歩いて行きましょう
この時、皇室雛の特別展示がされていたので、ここにも雛が

ふと左を見ると、涎が出そうな飾りが

入館料は大人300円ですが、
「え、300円でこのテーマパークを楽しめるの?!」と、ウキウキしてきます!
受付のおばあちゃんに、「写真撮っても良いですか?」と一応尋ねた所、
「資料室だけ禁止マークがあるけど、そこ以外なら何処でも撮って良いよ」との事で、
狩人魂全開です
(長らくお出かけ日が曇りや雨が多く、全然写真映えさせる技術も無くて、
この快晴の下、気分が最高潮なのです…)
あ、屋内なので、雨でも全然楽しめますよ

受付前のさつきの部屋で、賓日館の歴史や見どころの映像が流れています
ここは、はやる気持ちを抑えて、最初に見た方が良いです
私の様に1回見回った後に見ると、もう一度行きたいと再び回る事になります

さつきの間の横の柱時計

はぁぁあ、レトロだよ~
と、横見て!中庭!

右を向くと階段ー…、いや、カエル!!

彫刻家・板倉白龍(はくりゅう)さんの作品で、
このカエルさんは親柱と同じ楠の一木に彫られています
つまり、後から付けられた物ではありません
もうこの階段だけでおなかいっぱいのロマンが詰まってるんですが

と、階段終わりの床にも何たる細かい芸術が…

2階から見下ろす中庭が、また良いですよね~

さて、翁の間です

いや、これ、大広間では…?
20畳+48畳、建築当時は大広間として利用されていましたが、
昭和初期にもっと凄いのが出来て、そっちが今の大広間になっています

兜や端午の節句の人形がいっぱいです

撮ってたらキリが無い位並んでいますw

入り口側には床の間

何で床の間の天井にまでこんな遊び心を施しているんだ

覗き込んで見つける私も何遊んでるんだw
奥の窓からは、海が見えます

至高の空間ー…

廊下に戻るとお手洗いがあったので、ちょっと覗いてみましょう

何でだろう…、心が現れるお手洗いでしたw

順路に従い、奥へ

地図をこの時見ていなくて、さっきのが大広間だと思っていた私も、衝撃を受けました

え、ひっろーーー??!!!

120畳あります
えっと、6畳間がー…え?ww
床の間と右の違い棚も良いですが、

舞台も見所です

舞台背景の、画家・中村左洲(さしゅう)作の「老松」は、
畳に座った時の目線では舞台から浮き出して見えます
是非現地でご確認下さい
個人的にお勧めの楽しみ方は、
ごろんと寝転がって、天井をボーっと眺める事ですかねw
誰も居なかったので、やりましたとも

次に向かうは御殿の間

もう窓沿いの憩いスペースがデフォルトになってきている

こちらで皇室雛特別展がされていました

我が家が七段だったので、小さいなと思うのですが、

皇室雛って、一体でおいくらなのかと思うと、
お内裏様とお雛様のセットの足元にも及ばない気がしてきます…

次は千鳥の間です

こじんまりした感じで、きらびやかさも無くて、

もうこの部屋が庶民心を癒してくれます

(でも明治20年の建築当時から変わっていない凄い部屋なんですよ)

1階に下りて、資料室を見ます
資料室内に井戸があったのが不思議でしたw
また、内倉もあり、そこが中村左洲の展示室になっています
急な階段があり、2階にも上がれますが、
床板の板と板の間に下が覗けてしまう細い隙間があいているし、
ミシミシ鳴って、抜けそうでちょっとした肝試し(><)

奥の客室の方に向かうのですが、

廊下に橋がある建物は初めてかも…
(トイレに橋が架かっている、東京目黒の雅叙園は訪れた事はありますが、
廊下には無かった気が)
と、これまた立派なw

さくらやまつ、つるの部屋がありますが、個人的に気に入ったのはこの部屋

〇にくり貫いてある感じが好きです
エクステリアで、外壁に〇が空いててお庭が覗けるお家とかが大好きです
(東海道道中で見つけて、一軒家を建てる機会があれば採用する気満々
因みに〇と□の窓で有名な京都の源光庵も大好き)

縁側の囲碁や将棋で対局するのも良いですね

こちらのことぶきの部屋で、一通り回り終えました

玄関で脱いでいた靴を履きます
下足の上には可愛い絵が

扉からは、すーっと、気持ちの良い潮風が吹いてきて、
明るい気持ちで「行ってきます」と言いたくなりますね

さて、このまま庭に向かいましょう

庭から眺める建物も良いですね

池には水が無かったのが残念

お庭ギャラリーです

庭はいつも植物や池を撮るのですが、

この庭は建物に萌え萌え♡

水琴窟もありましたが、ちょっと聞けなかったです

こういう覗いてる感じも好きです

さて、心ゆくまで楽しみました

やはりこの界隈での目玉は、二見興玉神社かと思いますが、
賓日館も古き良き建物を愛する方には、
興奮収まらない涎が止まらないシャッター音が鳴りやまない、
大変素晴らしい場所でした!

私も建築物や古い建物好きと言ってますが、
別に建築様式や建材に詳しいわけでもありません
何だったら、ブログ書く為にこの屋根の名前は?とか調べてる位です
(だからますます遅いw)
そのやはり根源は、「フォトジェニック」
写真を撮ってて楽しい♪と思えるものへの愛ですね

私は風景を撮るのが好きで、景色の良い場所を求めて行っていましたが、
天気や条件に左右されたり、人が多い所も好きでは無いので
そういう所から、いつでも見られて、天気もさほど影響の無い建物の写真を撮るのも好きになりました
遊び心がちらっと見えたり、その土地や歴史を感じるものだったり
でも、ずっとそうだったわけじゃないし、これからまだまだ好きになったり、嫌いになるものが出てくるかもしれません
これも今後の人生の何かのきっかけになるかもしれないし、
そう思うと、何かを求める、接する、探求するという行為は、
今後の人生の行く先までひたすら続く樹形図の根っこみたいで
久しぶりに、出来はともかくw、気持ち良く写真を撮れました
いつでも撮れますが、「今」しか撮れない写真を求めて、
写真以外でも出会いや発見を求めるきっかけに、興味を持って出かけて頂ければ(^^)
因みに、今回撮って満足するだけで滅多に人に見せない一眼の写真が6枚含まれています☆
さて、どれでしょうw

伊勢志摩編は、あと2回掲載予定です
残りもお楽しみに☆


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です