西国三十三所の善峯寺は見所満載

今回は西国三十三所の善峯寺の本堂以外をご紹介していく回になります
広くて見所がたくさんあります!
境内地で3万坪あるので、歩きごたえがあります(^^;)
創建は長元2(1029)年、源算上人が開いたお寺です
ご本尊は千手観世音菩薩です
宗派は天台系単立との事です
単立とは、どこの宗派にも属さないという事です
初めて聞きました!
神社にも無所属の神社があるそうです
宗派毎に見ていくのも面白そうですね

庭園の見所ですが、やはり一番見て頂きたいのは、
国指定天然記念物・遊龍の松です
他にも季節毎の植物として、
4月上~下旬にしだれ桜と山桜
4月中~5月上旬に新緑
5月上旬に平戸つつじ・ぼたん
6月上旬にさつき
6月上~7月上旬にあじさい
8月に百日紅(さるすべり)
9月中~10月下旬に秋明菊(しゅうめいぎく)
11月中~12月上旬に紅葉
12~1月に南天・さざんか・椿
3月上旬に梅
が楽しめます
一年を通し、色んな植物が楽しめますね
また、山の中腹に位置する為、春~初夏の植物は平地よりも開花が遅い為、
見そびれた季節の花々をやはり感じたい方や、まだ春を感じたいーという方にも追っかけが出来ますね(^^)
西国三十三所は花が楽しめるお寺も多いので、行く時期等もつい考えてしまいます
そういった時に、こういう情報誌があるとコースも組みやすく 花の時期等を目安に、〇〇寺に行こうと予定を立てられるのも良いですね

入山の際には境内のパンフレットを頂け、そこに境内を回る順番も書かれているので、基本的にその通りに行くのが良いと思います
時間は早いと30分位、たっぷり写真を撮って堪能すると2時間位かかるかも…
私も1時間半居てました(^^;)
本堂の観音堂を参拝した後は、ぜひ広大な境内を堪能して下さい
本堂を左手に進むと文珠寺宝館がありますが、期間限定の開館となりますのでご注意下さい
約300点の貴重な仏像・絵画・書跡・陶器等を見れるとの事です
(この日も開館していたのですが、庭しか頭に無くて見向きもしてなかった…)
今回は本堂向かって右に進みます

この階段を登りたくなりますが、フェイクですw
看板通り登らずに右手の道を行きます

鐘楼堂(つりがね堂)です
貞享3(1686)年に建立されました
徳川5代将軍・綱吉の厄年にあたり桂昌院が寄進されたものです
厄除けの鐘と言われています
厄年の方には是非撞いて頂きたいですね
こちらの奥にも隠れた見所☆
金婚桜(個人様のお名前があるので記念樹の様ですが良い木でした)と

遥かに見える町

こちらは横にある護摩堂です

階段を登った先にあるのが目玉の一つ、遊龍の松です

写真で見る限り凄い感はあまり感じにくいですね…(^^;)
樹齢は600年で、現在の全長は37mです
角沿いに約40mの松が今も青々と葉を茂らせているのですから、凄いですよね
写真を撮る際にはパノラマにしなければ全長写せない…という
(因みにパノラマで撮ってみたのですが、私は変になりましたw)
隣にある多宝塔

更にその隣の経堂です

ここも個人的に写真を撮っていて楽しかったです

桜だけも良いけれど、こう和の建物と一緒に撮るのもならでは感が大好きです

元彼の影響で、「ただ植物を撮るんじゃなくて、ここならではの写し方がある方が楽しい」というのを今も写真を撮る軸にしています
実際楽しいので、今も続いています

先に進むと開山堂

こちらの開基・源算上人の廟所です
上人117歳の尊像を祠っているのですが…
この方、大変長生きですね!!

そして、目玉二つ目・白山あじさい苑です

春は桜、夏はあじさいが埋め尽くす大変見応えのあるエリアとなっています
ここだけは見て帰って下さい!!

美しい~♡
こちらは幸福地蔵です

「自分以外の幸せを祈りましょう」とあります
基本的に自分の願いは自分で何とかしたいので、いつも他人の事を祈っているので、いつも通りのお祈りをします
自分の為に祈るのは、ぼけ封じや足腰祈願の所で位かな…
とても20代のお祈りとは思えないw

ここからは苑に降りて行きます
こちらは白山名水です

源算上人が写経に用いた水です

こちらは苑から幸福地蔵の建物を見た写真です

この高低差で、上からも下からの景色も楽しめる、本当に歩いていても止まっても楽しいエリアになっています
こちらは白山社です

白山社と言えば、石川県の霊峰・白山
以前登った事がありますが、本当に素晴らしい体験が出来た山でした
各地に白山社はありますが、これだけ人々に信仰される宗教も凄いですよね
是非また登りに行きたい山の1つですが、まずは百名山制覇を目指し、登り終えてから再び行ければと思います
白山社から幸福地蔵方面を見てみます

もう、このエリア、本当に撮ってて楽しい!!

ここからパンフレットの進み方と少し異なって行きますが、北門です

至・三鈷寺とあるので、前回ちらっとご紹介した三鈷寺に続いている様です
釈迦堂への道中に撮った写真です

釈迦堂です

この日登ったポンポン山への道中にある釈迦岳ですが、元々はこちらに開山上人自作の釈迦如来石像がありました
釈迦如来の夢告により明治11年にこちらの釈迦堂が建立され遷されました
先程自分が登った山に元々あった像が、今この目の前にある
感慨深いですね
こちらの横のしだれ桜も美しいです

ここから更に登ると、稲荷社があります

朱い鳥居と青紅葉と淡い空という組み合わせを切り取るのも大好きです

更に上ると薬師堂です

こちらの薬師如来は桂昌院出生の由緒により出世薬師如来と言われています
こちらを少し下りた所にけいしょう堂があります

こちらも桜が

中は休憩スポットですね(^^;)

御陵方面に行く間に池があり、御陵への道で発見した獅子の像です

下りて行くと青蓮の滝があるのですが、滝と聞いていつもの滝を思い浮かべてはいけません!

前回来て、初めて見た時に、「滝」を楽しみにしていた私は、完全に裏切られた気持ちになりました……
(パンフレットの絵も実物と同じ様な感じで描かれていましたが、普通滝って養老の滝や華厳の滝や那智の滝やらを想像して、
あんな人工的な打たせ湯みたいなの滝って言わないー!!)

順序ルートがかなり違いますが、鎮守社です

奥に桂昌院の遺髪を納めた桂昌院廟があります

現在工事中の阿弥陀堂です

塀の月型が可愛かったです

この長い下り坂を過ぎれば本堂に辿り着きます

が…、ここで雨がしとしと降ってきました!
この日は夕方から雨予報だったので覚悟はしていましたがー…
もう終わりという所だったので、ナイスタイミング!と日頃の真面目にしていて良かったと思いましたw

次第に雨は強くなっていきましたが、バスもすぐに来てくれて、そのまま乗って帰ります
1時間程歩けば駅に着くので、歩いて行くのも良いかなと思っていましたが、雨のおかげで迷う必要は無くなりました
バスに乗ってから、そういえば足を捻っていた事を思い出しましたw
数日緩やかな痛みはありましたが、以降は治ってくれました

頂いたもう一つの御朱印は、御詠歌です
野をもすぎ 山路にむかふ 雨の空 よしみねよりも 晴るる夕立

暑い夏、善峯寺へ向かう道中、雨空で夕立となった
野原を過ぎて急坂を登り、やっと善峯寺に着くと夕立が晴れた
その時に自身の心身も清浄になり、夕立が晴れるのと同じ様であった
という意味です
今回はいつもよりも長くなりましたが、取り敢えず紹介出来るだけ紹介しようと詰め込んでみました
私のお勧めはやはり桜の時期ですが、四季折々、美しい花々や見事な門、美しい建物や松と、本当に見応えたっぷりでお勧めの寺院です
登山と寺院で心身共にリフレッシュするのも良かったです
京都の寺院と言うと、ついつい上~下京区や東山区の中央部に目が行きがちになりますが、各所にも魅力的な神社仏閣はたくさんあります
善峯寺も、是非一度足を運んで頂き、素晴らしい景色や花々を体感頂ければと思います