御朱印・西国三十三所の粉河寺を直々にご案内頂きました

和歌山の旅、御朱印編その3です
和歌山の元バイト先の雇い主、通称・ママさんと共に、
2018/12/26に御朱印ツアーをしてきました

さて、ようやく(特別拝観の時期に合わせて)書きたかった粉河寺です
相変わらずの雨女ぶり、傘が必要な程降ってきます
粉河寺は駐車場の料金が500円必要です
お土産&喫茶のお店の方に、「車とめます」と言いに行った所、
傘を貸して頂けました
駐車場はこちらの大門横の横の道を抜けた所にあるので、少し戻って写真を撮ります

大門(だいもん)は重要文化財で、宝永4(1707)年頃に造られました
良質のケヤキをで造られた、立派な門です
粉河寺を訪れたのは2回目ですが、前は神社仏閣に興味が無かったけれど、
同じく「凄いなぁ」と感動した覚えがあります
金剛力士もカッコいいです

頼れる兄ちゃんって感じw

しばし道なりに歩いて、手水舎に

こちらは中門

天保3(1832)年に造られ、中には四天王が安置されています
同じくケヤキ造りで、重要文化財
こちらを抜けた先にあるのが、
国指定名勝の、粉河寺庭園です

広々とした庭園や、建物から眺める感じの庭というより、
本堂に威厳をより感じさせる見せ方で、本当にカッコいいです!
なかなかこういう「庭園」って馴染みが無いので、新鮮な感じです
(見て来たのかもしれませんが、ここまで「おおー!」とインパクトあるのは記憶に無くて…)

階段を登り、本堂へ

重要文化財です
いざ参拝です

御朱印も頂いた所で振り返ると、
同行してくれているママさんがお寺の方と仲良くお話中
私「??」
マ「あ、この人が私の昔馴染みの貫主。居るか居ないか分かんなかったけど、丁度居てたわ」
貫「よく来たねー、あ、中入る?」
というノリで、突然本堂にご案内頂き、
何とも有難く直々にお寺の案内をして頂ける事に

お話は本当に面白くて、テンポも良く、コミュ障な私からは本当に羨ましい限りです
本当はメモとペンを取り出して、一言漏らさず書き記したかったのですが、
そんな大層な肩書があるブロガーでも無い、ただのチキンな人なので、
「メモらせて下さい!」とも言い出せず、
終わった後で覚えてる範囲でメモしたのですが、
折角に機会だったし、ママさんのお知り合いでもあったし、言い出せば良かったなと思っています…
宝亀元(770)年開創された粉河寺
貫「ご本尊は千手千眼観世音菩薩で永代秘仏ですが、
どこにあるか私も分かりません」
私「え?」
秘仏中の秘仏パターン!
本堂を300年前の火事(或いはその建て替えの)際、井戸の中に糸を張り巡らせ、そこに秘仏(1寸なので、約3cm)を置かれたそうです
これだと、火事になって、糸が燃え切れても秘仏は井戸の水の中に落ちるので燃える事はありません
が、流石に300年経った現在、糸がまだ張っているかも怪しいので、
現在はどうなっているか解らないとの事です
なので、今見られるのは「御前立(おまえだち。前立物)」となります
(御前立は、仏堂で本尊の前に別に安置している、諸人に拝んで頂く像です)
(拝みに来たのに「別」の仏なのか?と思うかもしれませんが、ちゃんと同じだけの功徳があります
有名な所で行けば、長野県の善光寺も同じ感じですね
そして、意外と御前立はあちこちにあったりするので、知らずに御前立を拝んでるという事も十分ありそうですw)

本堂内の納骨エリアでは、紀ノ川で通学の際に亡くなられた女学生の位牌のお話を聞いたり、
年末で色々出ていたり(掃除機があったのが面白かったですw)、
二十八武神のお話も聞きました
二十八武神、本堂内に飾られているのですが、半分ごっそり居ませんw
現在、京都に修繕に行っているとの事です
全部持って行ってしまうとガランとして寂しくなるので、半分ずつらしいです
因みに、京都の三十三間堂をモデルに造っているので、風神雷神もいます
鎌倉時代以降のものは風神雷神が付いていると仰っていました
修繕費は1体につき、ピー万円との事でした…

本堂内はぐるりと回れる様になっていて、ご本尊裏手には、北面千手観音(裏観音)様がいらっしゃいます
貫「春に特別拝観するねんけど、今見上げてるやんか?
ここにスロープ付けて、丁度顔の正面で対面出来る様にしようかと思ってるねん」
マ「何か悪戯する人おるんちゃうん」
貫「そこはネット張って、顔だけ見える様にしようかと思ってる
ほんで、料金これで考えてるんやけど、どう思う?」
という話が赤裸々に語られていて、
むっちゃ吹き出しそうでしたww(私もちょこっと意見させて貰ったりw)
いやぁ、ママさん、本当に良い知り合いをお持ちです!
そして、特別拝観時期のバイト募集をどうしようとか、そこからもう少し話が進み、
マ「あんたやれば?」
私「昨日丁度新しい職場が決まった所です。合わんかったら来ます」
という展開までありました(現在、その新しい所で何とか働けています)
もう普段間違っても聞けない話をたくさん聞けました(^^)
いや、コミュ障じゃなくて興味あれば、これ位どんどん聞くんでしょうかね…

御朱印をあちこちで頂く様になると、
話をあまりしないサッとした方もいれば、
お話はしないけれどやんわりした雰囲気の方、
何処から来たの?と話しかけてきてくれる方、
更に色んな話をしてきてくれる方と、
本当に色んな書き手の方がいらっしゃるなと思います
昔、家にいらしていた住職さんは穏やかながら威厳のある方で、私も小さかったので怖かったですが、
親戚の法要にいらっしゃる住職さんは、お兄さんと呼べる年齢の方で、お話が凄く面白いです
以前は神社仏閣は「被写体」として見ていたので、建物の印象ばかりでしたが、
こうして人と言葉を交わす事で、神社仏閣へのイメージがまた自分なりにどんどん出来ていくなぁと思います
取り敢えず、粉河寺の貫主さんは楽しい方でした
変な事はなるべく書かない様にはしていますが、たっぷり魅力を伝えられていれば嬉しいです
楽しいお話を本当にありがとうございました!

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さて、お話が終わった頃には雨がすっかり止んでいました(40分位滞在してましたねw)
頂いた御朱印はこちら
御詠歌

ちちははの 恵みも深き 粉河寺 仏のちかひ たのもしの身や
西国三十三所の御朱印も、水彩画に合わせてパシャリ

帰りは雨が止んだので、本堂までの道中の回収です

粉河寺の庭師さんのセンスが斬新w

こっちも丸みが可愛いですね

市指定文化財の、粉河寺阿弥陀如来座像です

念仏堂

出現池

御本尊の千手観音の化身・童男大士が、柳の枝を手に白馬に乗って、この池より出現されたそうです

こういう格子から眺めるのが好きなのですが、写真にするとあまり素敵に撮れない切なさ…

ベージュの石が、仏足石です

県指定文化財の、粉河寺童男堂です

粉河寺の2019年の特別拝観は、丁度昨日3/23から、
ゴールデンウィーク終了の5/6までとなっています
午前9時~午後4時まで、拝観料は700円で、
期間限定の御朱印も頂けるとの事です!
ホームページを確認した所、足場を設置し、観音様に対面できるとあるので、
スロープ案は無事に通った様ですね!(足場とあるので階段かもしれませんが…)
最寄駅は、JR和歌山線粉河駅下車し、徒歩15分の所にあります
和歌山線は1時間に1・2本程の運行ですので、お時間には気を付けて下さい

御朱印集めをする様になって、本堂に入ったり、仏様を眺める事が多くなりましたが、
「遠くから眺める」では無く、「近くからマジマジ心行くまで観察できる」という機会は、本当になかなかありません
視力もあまり良い方ではなく、もっと近くで見たいと思う事もよくありますが(博物館も遠くに感じる人です)、
いざ至近距離で見れる事があると、
圧倒的な存在感、威厳を感じ、昔の方が神仏を拠り所にする気持ちが分かります
(個人的にうおっと思ったのが、西国三十三所の4番目の槇尾山施福寺ですね~。距離近い!)
こういう機会は、やはり貴重です
和歌山は確かに電車ではアクセスが悪い印象はありますし、台風が来て各路線・道路が通行止めになって陸の孤島だと思った事もありますがw、
関空からも近いし、特急くろしおもちゃんと停車します
桃の花も見頃になるこの時期、是非こちらの投稿を見て、粉河寺に参拝に行かれる方がいらっしゃいましたら嬉しい限りです(^^)

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