鹿児島旅行記(2015年)~その5・鹿児島城と仙厳園~

鹿児島旅行記5回目です
この日は2015年10月11日です
深夜に雨が降っていていましたが、朝には止んでいました
路面もまだ少し濡れていましたが、走るのは大丈夫そうです
ユースホステルのペアレントさんに、「桜島は火山灰で道路が滑るかもしれんから気を付けや」と見送って貰いました
私自身は特に大事には至った事はありませんが、バイク転倒は本当に危険ですからね…(原付は大破、自動二輪はフットブレーキを折った経験があります)
気を付けて走りました

この日は午前中は鹿児島城と、名高い庭園の仙厳園を観に行きます
昼は桜島に渡り、そのまま志布志に向かって走ります

鹿児島城は、石垣と水路以外は焼失してしまっているので、本当に百名城スタンプを押して出て来たという感じですね…

鹿児島城、別名・鶴丸城
島津家久が慶長6(1601)年に築城工事を開始し、約10年後に完成しました
本丸と二の丸が連格式に並ぶだけ、しかも屋形造の縄張りでした
城は元禄9(1696)年に焼失し、宝永4(1707)年に再建されましたが、明治6(1873)年に再び焼失しました
現在、本丸跡には鹿児島県歴史資料センター黎明館(スタンプはこちらにあります)、二の丸跡は県立図書館が建っています

私もですが、天守があるお城を見ると、ついついどうしてここが百名城に選ばれているんだろう…と思うお城もあります
しかし、270年もの長い間、島津家が治めてきた歴史ある土地
防衛の城では無く、政治をする為の場所…と思うと、島津家の考え方が、ふと色々想像出来て楽しいですね
・関ヶ原の戦いで西方に付いていた幕府に配慮し、恭順の意を示す為
・朝鮮出兵や関ケ原の影響で財政が苦しかった
・守りではなく攻めを中心とした島津の思想
・城をもって守りとなさず、人をもって守りとなすという思想
・外城制度(藩は、領内を区分けし武士を分散し居住させ、軍事的な拠点を複数作ると共に、農民や漁民を効率的に支配していた)が出来ていたので、それを束ねる場所としての城
城の楽しみ方は、天守に登って街を見下ろしたり、博物館の鎧に萌え萌えしたり、石垣にうっとりするー…と色々ありますが、
「何故ここが百名城?」と、その土地の歴史を考え、調べ、なるほど!と思う事も、とても楽しいです

といっても、やはり景色が良いのに越した事は無いですよね
という事で、仙厳園(せんがんえん)です
仙巌園は、鹿児島城より、国道10号を北に10分程走れば着きます
万治元(1658)年、19代島津光久によって築かれた別邸です
錦江湾や桜島の景観に取り入れた、約1万5千坪の広大な庭園には、四季折々の花々が咲き誇り、島津家の歴史を伝える史跡が数多く残されています
幕末の名君、28代島津斉彬がこよなく愛し、徳川将軍家に嫁いだ篤姫も足を運びました
大河ドラマの撮影もこちらでされているので、行った方はニヤニヤしながら観ているのではと思います(西郷どんも勿論、篤姫のロケ地でもあります)
南の玄関口といわれた薩摩の歴史・風土にふさわしく、中国文化の影響が色濃く見られます
また、2015年には、「明治日本の産業革命遺産」として一帯が世界文化遺産に登録されました。
園内には、鹿児島の郷土料理が味わえるレストランや、特産品を取り揃えた売店があります
私もこちらでお土産の薩摩揚げと薩摩つげ櫛を購入しました(^^)

バイク旅では荷物が限られてしまうので、薩摩揚げを購入した時に配送をお願いしました
ついでに他の使わない荷物も送って頂き身軽になりました(^^)
薩摩揚げはこの時からよく食べる様になりましたね
今でも夕食に登場します
薩摩つげ櫛は、指宿地方が薩摩つげの産地であり、その品質の良さから名産品となりました

薩摩つげ櫛は、江戸時代から「櫛になりたや薩摩の櫛に諸国の娘の手に渡ろ」とうたわれ、全国にその名を売った程
静電気がおきにくく、髪に艶が出て、抜け毛や切れ毛がなくなる
他にもカラーリングやパーマの繰り返しによるぱさつきがなくなる、くせ毛が落ち着く、うねりが落ち着く等、美しい髪に仕上げてくれる多くの効果があります
女性は勿論、オシャレに気を遣う男性にも持って頂きたい良さです(^^)
ガイドブックで薩摩つげ櫛が紹介されて、気になって購入しました
お値段はしますが、一生ものですし、特別感のある物を使うと自分の髪への愛が湧くんですよね
鞄や服の様に見せるものでは無くても、髪も相手の印象を決める大事な要素
こういった所にも拘るのが本当の大人ですよね

さて、仙厳園に戻りましょう
面白くて、普通に時間が足りなくて、博物館の尚古集成館を観れませんでした…

それでは、仙厳園の写真をお楽しみ下さい
広々とした庭園を満喫できます

植物が亜熱帯のものも混じっていて、楽しいです

美しい松です

仙厳園より桜島

…もう天気は、察して下さいw



こちらの島津家の家紋・轡十字(くつわじゅうじ)は有名ですね
瓦にも

元々「十」だったそうですが、キリスト教の十字架とややこしくて丸に十の字(まるにじゅうのじ:〇と十がくっついていないバージョン)になったそうな

鉄製150ポンド砲

横にある反射炉跡等も見応えがありました

錫門

屋根が錫板(鹿児島は良い錫がよく採れたそうです)という所から、名前が付けられました
藩主と後継ぎだけが中央を通れましたが、今ではどなたでも通れます

獅子乗大石灯籠

同じく大きな傘の鶴灯籠も近くにあります

望嶽楼

桜島を眺める為に造られた東屋で、約350年前に琉球王国から送られたとの事
タイルも独特な模様でした

亀石

多分向きが悪かっただけで、亀に見える角度があるのかも…

高ます

水がちょろちょろ流れていました

東側にある桜島ビューポイントです

線路があったので、待っていると電車が来ました

今度は黒い電車

普段速い物を撮らないので下手ですが、気に入っています

恐らく特急・きりしまだと思います
ご当地特急の旅も良いですね(^^)



私は新幹線の揺れは苦手ですが、特急はまだいけます(新幹線が揺れないというのは嘘だ…)
特急は今まであずさとサンダーバードに乗っただけなので、これから増えると良いなぁ…
自分でプランを立てると飛行機か夜行・高速バスになるので、旅の相方探しからまず始めなければですがw

お昼ご飯には鹿児島駅周辺でラーメンを食べたかったのですが、バイク駐輪場が見当たらず、桜島に移動する事にしました
駐車場はあるけれど、バイク駐輪場探しはバイク旅の悩みどころです
景勝地や道の駅とか回っていたので、そんなに駐輪場に苦労しないのですが、市街地の方が大変です(^^;)

鹿児島編も次回でいよいよ最終回です
思い出せば色々あり、長くなってしまいましたが、最後までお付き合い頂ければ嬉しいです