鹿児島旅行記(2015年)~その2・霧島山の韓国岳~

鹿児島旅行記2回目です
この日は2015年10月9日
目を覚まし、朝ご飯を食べ、甲板に出ます

海上の朝というのは、何とも贅沢ですね
私は朝が苦手ですが、この日は旅先という事もあり、爽やかな陽光と海風を浴びて、大変気持ちが良かった事を覚えています

ここから、本日の目当ては霧島山
火山が15、火山湖が10現存すると言われる霧島連山の最高峰・韓国岳(からくにだけ:1700m)を目指します
志布志港に着き、案内に従って船から下り、県道63号を北上していきます
初めての九州での運転が楽しくて、途中で行きすぎてルート変更したりと楽しかったです
道も全体的に走り易くて、気分がノリノリだった事は覚えています
ルートも2時間程で着く道なのですが、2時間半はかかっていた様な…w

途中で観たかった丸尾滝(まるおのたき)に寄ります

温泉水が集まり、滝となって流れ落ちています
冬は湯けむりが立ち上がります
高さ23m、幅は16m
夜はライトアップされるそうです

えびの高原に着いてご飯を食べたのは、12:50

えびの高原レストランで、黒豚のソースカツ丼を食べた様です
こちらからも韓国岳に登れますが、私は大浪池ルートから登りたかったので、昼食と山バッチ目当てに立ち寄りました
山バッチはエコミュージアムセンターの方で売っていました
登頂証明書は尋ねてみましたが、ありませんでした

道を戻り、大浪池登山口の駐車場にバイクを置きます
そこに、二輪に乗った50代程の優しそうなスラリとした男性がやってきました
彼も大浪池の方に行くとの事で、そこまで一緒に行く事にしました
普段私は単独登山派なので、黙々と登山をするのですが、お喋りな方でたくさん話しかけられましたw
登山が好きで、いつかガイド的な仕事をするのも良いかな☆と思っていた事もありますが
「あぁ、無理だ。私は自分のペースで自分の掲げた目標に沿って登りたい人間なんだ」と悟りましたw
人と登る事自体が嫌いでも無いし、寧ろ見方が増えるので他の人と登れたらと思いますが、
自分の挑戦したい山に関しては、この時の経験から1人で行くようにしています(現地で知り合った人と野良パーティー組んだりしますがw)

タイムを計り忘れていましたが、登山ガイドブックでは1時間程かけて240m登ると、大浪池に着きます
iPhoneの写真記録的に、到着時刻は13:50でした

………。
思わず言葉を失う、この景色

引き込まれそうな深い青は、今までに見たどの色よりも美しかったです

周囲は1.9km、水深11mの火山湖です
火山湖とは、火山活動により出来た湖の総称
火口に水が溜まって出来た火口湖やカルデラ湖、火山の崩壊や溶岩流による堰止湖があります
大浪池は、霧島山の火山活動により、約4万年前に出来た火口の跡に水が溜まって出来ました
水質は強酸性ですが、フナが生息しているそうです
鮒、強いですね。
流出する川は無く、常時水を貯える火口湖としては、日本で一番標高が高い所にあります
秋には紅葉が、冬には霧氷も楽しめます
神龍が住むという伝説もある、何とも神秘的な湖です
因みに私は、百名山でお勧めの山を尋ねられたら、今もこのコースの霧島山と答えています

出会った男性は元々この池までの予定でしたが、
「こんなに素晴らしい景色に出会えたのだから、山頂まで行けばまた素晴らしい経験が出来るに違いない。是非連れて行って下さい」
と、そのまま一緒に山頂まで行く事になりましたw
約2時間程で山頂に到着します
登るのが大変な階段というか梯子というかー…的な道だった気がします
最後は火山っぽいーという道でした(どんなんだ)
最大標高差も640mで、歩行距離も約8kmなので、身構えずとも登れる山ではあります

15:40、山頂に到着です

三角点もタッチしてきました

こちらは韓国岳の火口

覗き込んでみましたが、怖かったですw
遠く韓国(朝鮮半島)まで見渡せる事からその名が付いたと言いますが、あまり遠くは見えませんでした
こちらは山頂から大浪池です

ここから見ると、美しさがかなり減ります
大浪池は、本当に、「行って感動して下さい」としか言えないので、行くならえびのから登るより、大浪池経由で登って下さい
登山・アウトドア・スポーツ専門店【ICI石井スポーツ】

そのまま下山し、駐輪場に戻ります
登りは東側から回りましたが、帰りは西側から
西側に記念撮影スポットなのか、看板がありました

下山中、おじ様が今晩泊まる宿を何処にするか決めていなかったので、「一緒の所泊まりますか?」と、今夜泊まるユースホステルを案内しました
駐輪場で電話をして今晩OKだったので、一緒に行く事にしました
途中、湯煙が凄いスポットがあります
こちらも必見です

駐輪場からは20分程で宿に到着します
宿泊したのはこちら

民宿とありますが、ユースホステルのホームページから検索しても見つかります
親族経営で、アットホームな感じです
そして、ユースユーザーにとって衝撃的だったのが、こちら!

和室の個室。
ドミトリーで2段ベッドが当たり前なユースですが、え、何この好待遇!!!
家族部屋を選べるユースもありますが、それは別料金
こちらは普通のお値段で広々和室に通されて、本当に衝撃的でした…
もう1つ、私はそれなりに家族旅行で全国各地の温泉に連れて行かれましたが、
幼い私には「大きいお風呂」「にごり湯」「硫黄臭い」「わーい露天風呂~」と、温泉に有難みをあまり感じない人でしたが、
霧島神宮温泉は「……あ、これが、温泉か。」と、温泉という湯に対して、心の底から感動しました
今まで露天風呂があってそれが楽しくて温泉が好きだったので、ぶっちゃけ温泉とスーパー銭湯どっちでも良いわという感じだったのですがw、
内風呂ですこぶる感動した覚えがあるので、霧島神宮温泉は本当に是非一度入って下さい
内風呂から階段を上がった先にある露天風呂は、ほんわかした明かりが湯船の横で優しく灯り、こちらもこちらで癒し効果抜群な良いお風呂でした
こんなに値段安くて本当に良いのか!と、感動しまくりました
(小学生の頃に連れて行って貰った、三重県の榊原温泉にも感動したので、そこもお勧めです)

晩ご飯は近くのお店に、一緒に登山をしたおじさんと行ってきました
引率と宿泊先情報のお礼という事で奢って頂きました(*^^*)

霧島っぽく黒豚カツを頼んでいるハズです
お昼のお店も黒豚だったかな(聞いたけど忘れてしまいました)

この日は人生でも特に印象深い日でした
良い物観れて、良い物食べて、良い湯につかる
皆様も是非、霧島を訪れて下さい
私がここまでベタ褒めする旅行先は少ないですw
※登山の際には、最新の噴火活動を確認する様にして下さい