登山・鳳凰三山の薬師岳に登ってきました②

~前回~
鳳凰三山に登りに来たものの、薬師岳小屋の人に、「帰りに予定していた青木鉱泉方面は林道で、台風の影響でバスが来ないかも…」と言われました
バスが来る可能性があるのは、今日通った夜叉神峠の方に降りる道
さて、どうなる事やら…

取り敢えず、ここまで来たので小屋からすぐの薬師岳には登る事にします
10分もかかりません

夜叉神登山口のバス停が1300か1400位なので、それ位登って来たんですね…
あれだけ道中、病み上がりのしんどさと靴擦れで、「これは無理だ」と思っていた割に、何やか7時間以内で登ってこれたので、
ちょっと自分が化け物みたいに感じてきましたw

山頂は広々した空間で、晴れていたらきっと素敵な景色だった事でしょう

無事、薬師岳山頂から下りてきて、薬師岳小屋でゆっくりします
この小屋は少し前にリニューアルされたので、綺麗です
基本的に2人位眠れるスペースでこんな感じで仕切られていました

布団もマットが気持ち良くて寝やすかったですね
前から買おうか迷っていたイスに座れて嬉しかったです

こういうおもしろクッション的なもの大好きなんですよね~☆

この時、私の他には1組(男性引率者に女性3人で、登山教室みたいです)だけでした
旅館に1人という経験をこれまで2回した事がありますが、やっぱり雨だと皆キャンセルするのかなぁ…と思っていました
が、
晩ご飯の前、そのもう1組の方と小屋の人と話す機会があり、
小「うーん、皆電話したから来なかったんだよね〜」
ん?
電話…?
私、かかって来てませんよ?
取り敢えず、その電話で、台風の影響でバスが来ないかも的な話をしていたと推測する…
それ聞いてたら、流石に私も来ねーよ。
「あぁ、小屋じゃなくて下の事務所に電話した人達は番号が分からなくて、かけなかった」
いやいやいやいや、そこ、人命かかってるからかけろよー‼︎
ちゃんと事務所にも電番伝えたのだが…。
ご飯も事務所に朝夕頼んだのだが、夕飯しか伝わってなかったし(普通に用意してくれたけど。)
というか、2回かけて繋がらない山小屋の携帯を先に何とかしろー‼︎
と、凄く静かに怒りました。
来る方も来る方ですが、番号は控えているんだから下にかけさせれば良いのに、情報が不平等な点に一番怒ります。
登山は自己責任ですが、この情報の有る無しで事の深刻さがどれだけか、こっちも正確に解りますよ
下界に居て山の天気知らないし、路線バスが林道とか知らないし。

私が言える事は、この薬師岳小屋の人はそういう考え方だという事です。
登山は自己責任ですが、現に薬師岳小屋は電話をかける人を絞った
(もう一方はその週に電話したが食事を頼みたかったが満員だからと断られ、キャンセルが続出しても「ご飯どうします?」という連絡も無かったそうで、ここの小屋の食事の評判的に食べたくて悔しかったと言っていました)
これはレアケースでしょうが、そういう事があったという事は、登山者側も把握して欲しいと思います。
これだったら無人山小屋の方がしっかり調べていくし、最初から期待が無いので遥かに良いですね
自然界のトラブルは許せますが、人間同士のトラブルは、本当、色々疲れさせられます
なので、一切何も私は追求しませんでしたが…
だって本人が意識しないと、変わりようが無いですし。

私もここまで来たら、お腹括って、この登山を最後まで楽しみます
寧ろ頑張って登ってきて聞かされたら、そうでも思わないとやっていけませんよ?
そこはこれから改善して頂く事が、この山小屋の課題ですね。
連携が取れないなら、窓口は1か所でやれとか。
ネットで受け付ける様にしろとか。

晩ご飯はご飯・味噌汁・おでん・サラダ・お漬物・栄養補助食品とお菓子等が出て来ました
もう1グループの人がわざわざ写真を撮りに来て、小屋の人に「ブログ等には載せない様に!」と言われていたので、私も写真は控えさせて頂きます
晩ご飯も良かったですが、朝ご飯が結構豪華でした
ご飯・味噌汁・鮭・筍の土佐煮・豆・昆布巻き・海苔等
ご飯と味噌汁はおかわり自由で、食後のお茶もあります
山小屋でも、かなり良い部類の食卓です!

下山は、そのもう1組の方々と一緒に下りさせて頂きました
雨の中、6:10に小屋を出て、登山口には10:40に着きました
前歩いてくれる人と歩くと、楽です
私はSoftBankなので、基本山の中で携帯電話として使い物にならないので、電話が通じる人が居て、無事に夜叉神峠登山口までバスが通ってると確認してくれたので助かりました
そして、落としていた手袋も無事に回収出来ました
私の手袋達の帰巣本能と、運と、見つけてくれる人達に毎回感謝です

1時間程バスを待ち、無事に乗りこみます
山から下りるに従い、携帯も電波が入って、ようやく台風最新情報と帰路の計画再考と、生きてるよ報告が出来ました
今新幹線で帰ると間違いなく被害に遭うので、甲府観光ツアーを決行し、当初の通り夜行バスで帰る事にします

甲府駅で一行と別れ、取り敢えず温泉情報を収集しつつ、ほうとうを食べます(当初の下山口の青木鉱泉に入る気満々だったので…)

20分程歩くと、太宰治が通った温泉があるとかで、そちらに行く事にしました
折り畳み傘は持っていましたが、酷い雨が降ってきて、だいぶビショビショになりました…
こちらの温泉は、喜久乃湯温泉という、町の銭湯です

番頭のお姉様が優しくしてくれました
源泉は温いめでしたが、気持ち良かったです
加温風呂もあり、サウナもあり、時間が許せばいつまでも浸かっていられそうです
2、3分程歩いた所に太宰治が住んでいたという碑があります

東海道を歩いて以来、碑を撮るのも好きになりましたねw

また酷い雨の中戻り、甲府駅へ
電車が止まるのが怖いので、夜行バス乗り場の韮崎に向かいます
韮崎とろろという店を前もってピックアップしていたので、これまた酷い雨の中、15分程かけて歩きます

お店の人も優しく、ご飯も美味しく、次回青木鉱泉から下りてくる事になった時も、ここまで歩いて食べようと思いました(青木鉱泉からのバスは韮崎に繋がっています)
ハロウィンだからか、カボチャチョコを貰いましたw

20時頃までは駅前のお店も開いていましたが、そこからは駅のベンチでのほほんとしていました
本でもあれば良かったのですが、生憎百名山ガイドブックが雨でボロボロになってしまって、携帯弄ったり、ポーッとしたりw
実際、甲府に下りてからの方がレインウェアもリュックカバーも片付けてしまっていたし、雨も酷かったので、持ち物は大体濡れてましたね(^-^;
折り畳み傘も、目を離してる内に折れちゃったし…。。。
もしもの為に持ってきていた御朱印帳は、完全密封していたので唯一無事な子でした

因みに、今回、山梨出身の子が「山梨は大阪並みに台風来ないよ」と言っていたので無理矢理風邪を治したのですが、
ある意味レア経験が出来ましたね(^-^;
ついでに、昔二輪旅行の時に台風に遭った事があります。
人間生きてりゃ色々強くなりますね。
夜行バス無事に乗り込む事が出来、無事に大阪に着きました
3列独立シートでコンセント付きなので、山梨への夜行バスは良いですね
でも、時間潰し的に韮崎よりは甲府の方が良いかなとは思いますw

今回は7時間程歩きたくてウズウズしていたので、三山登頂は出来ませんでしたが、結果的に楽しくて珍しい経験を積めた、良い山行になりました
景色は大事と思っていましたが、無くても楽しめるタイプだったんだな…と発見できたり
「ダメだ」と思うと、私はやらないタイプなので、それをぶち破れたのも大きかったです
また体調も良く、お天気の良い時に再チャレンジしに行きます

そういえば、以前マイブックさんで東海道五十三次のアルバムを作成していたのが届きました

今回は割引券を貰う機会があって、たっぷり大判サイズの100ページを頼みました☆
写真を見返すと、あれもこれもと100ページでなんとか収めた!!という感じでしたが、
こういうアルバムがあれば、東海道五十三次の話もしやすくなります
聞く側も、「楽しかった。あの辺が見所」とか、「えーっと、写真いっぱい撮り過ぎてて…1時間じゃ終わらない…」とかではなく、
実際に同じ景色や雰囲気を楽しめて良いと思います
マイブックは初回送料割引や一緒に配送されたチラシに価格割引クーポンが付いているので、旅行毎にアルバムを作っていくのも楽しいですね☆